2023/03/26

皮ふのあれこれ

キレイな素肌を保つには?

今回は素肌をキレイに保つスキンケアについてお話しします。

 

歳をとっても皮膚にツヤがあり、キメが細かく、シミのない肌は誰でも憧れます。

そういう肌を維持するためにはどんなことに気をつければ良いのでしょうか。

色々な化粧品を使うことがベストなのでしょうか?

皮膚科的に考えると、答えはNOです。

一番大事なことは、皮膚を刺激しないことです。

例えば皮膚を布や紙に例えれば、摩擦や刺激を与えれば、徐々に傷んでいきます。

皮膚も同じように摩擦や刺激をすれば、傷んでいくのは理解できるでしょう。

 

では皮膚を刺激するとはどういう行為なのでしょうか。

①皮膚を必要以上に擦ること

②皮膚を乾燥させること

③紫外線を過度に浴びること

これらの行為が長年蓄積して、皮膚は徐々に傷んでいってしまいます。

 

①皮膚を必要以上に擦ること

肌に良い!と聞くとついつい積極的に基礎化粧品を使いたくなりますが、化粧品に含まれる界面活性は皮膚のバリア機能(皮膚表面を守るバリケード)を壊してしまいます。

メークをするときにはスポンジやパフ、メイクブラシを使いますが、これこそが皮膚に摩擦を与えています。

 

②皮膚が乾燥すること

皮膚が乾燥して突っ張る感じ・・という状態は皮膚のバリア機能が破壊されているということ。

皮膚が乾燥すると皮膚の生まれ変わりが悪くなり、「くすみ」「しみ」「老人性イボ」の原因になります。

 

③紫外線を過度に浴びること

紫外線にはUVBとUVAがあり、UVBは「シミ」の原因である「メラニン」を増やします。

UVAは「真皮」まで届き、ハリを保つ「コラーゲン」を壊します。

 

以上に挙げるように、素肌をキレイに保つためには、これらの皮膚への負担をどう下げていくかが、大事なポイントなのです。

 

①皮膚を必定以上に擦らないようにするには?

皮膚に塗る基礎化粧品はなるべく最小限にしましょう。

クレンジングや洗顔をする際も擦らない・・低刺激性のクレンジング剤や洗顔料を皮膚に乗せて優しく撫でるように使います。

メイクをする際は下地クリームを適量手に取り、点状に皮膚にのせるように置いて馴染ませます。

ファンデーションも液状なら下地クリームと同じように使います。

パウダリーならばパフやブラシを使い、ポンポンと皮膚に優しく乗せるイメージで使います。

②皮膚を適度に保湿するには?

まず絶対に守っていただきたいのは、洗いすぎないことです。

強い力をかけて、もしくは沢山の洗顔料やクレンジングを使うこと自体が皮膚のバリアー機能を奪い、皮膚に負担をかけます。

よってどんなに保湿しても乾燥やツッパリ感がある場合は洗顔料やクレンジング、そして洗顔の仕方を見直しましょう。

また保湿剤として使うものは、高価なものや医療用の保湿剤を使う必要はなく、ご自身の好みにあう物を選びましょう。

保湿剤にも形状が色々とありますが、ベタつく~しっとり~さっぱりの中でご自身が心地よく使えるものが良いでしょう。

③紫外線を過度に浴びること

紫外線を100%カットすることは論理的には難しいですし、全く浴びない状態では健康上問題があります。

しかしながら、長時間紫外線を浴びる事は皮膚に負担をかけます。

日焼け止めを塗る、日焼け止め効果のある衣服を着る、帽子やサングラスなどで紫外線を過度に浴びないように気をつけることはできます。

今から何年後~何十年後にご自身も納得できるキレイな素肌を保つために、今まで当たり前であったスキンケアを少し見直してみてください。