2022/08/16
皮ふのあれこれ
虫除けの選び方
今回は虫除けの使い方についてお話します。
この時期になると、お店で色々な虫除け製品が並びます。
しかし、沢山ありすぎてどれを使えば良いのか、迷ってしまいます。
虫除けの選び方や特徴、有効的な使い方についてお話しします。
虫除けを選ぶ際にはまずボトルや箱の裏面を見て、何が主成分なのかをチェックしてください。
日本で一般的な虫除けの主成分はDEET(ディート)とイカリジンです。
DEETは蚊だけでなく、ブヨ、アブ、マダニ、イエダニ、トコジラミ、ノミなどにも効果がありますが、
イカリジンはノミには効果はありません。
DEETは低濃度(10%、12%)のものと30%のものがあります。
この濃度の違いは、有効的な持続時間を示したものであって、濃度が濃い方が虫よけの効果が高まるわけではありません。
10%のものは約3-4時間、
12%のものは5時間程度、
30%のものは6-8時間効き目があります。
使用出来る年齢ですが、12歳未満の方は低濃度(10%か12%)のDEETを使用しましょう。
6か月未満の乳児は原則使用禁止です。
6か月以上で2歳未満であれば、1日1回のみで、手や顔にはつけないようにします。
2歳以上12歳未満のお子様は1日3回までで、やはり手や顔にはつけないようにとされています。
30%DEETは12歳以上の方から使用できます。
イカリジンには年齢制限や使用制限はありません。
DEETとイカリジンのどちらを選ぶのかは年齢と使いやすさで選ぶとよいかもしれません。
虫除けにはクリーム、ジェル、スプレー、腕輪タイプ、洋服に貼るシールタイプなどなど色々な形状がありますが、
実際には肌の露出部と洋服の上からも使用した方が効果が出せるので、スプレー式の物が良いかもしれません。
なお、虫除けは蜂や蜘蛛といった虫には有効性はありません。
なぜならば、蜂、クモがヒトを刺すのは吸血のためではなく、自己防衛のためだからです。
さて、虫除けをつけたからといって山や生い茂った場所に行く際に肌を過度に露出して良いわけではありません。
なぜならばしっかり塗ったと思っても、必ず塗り損じている所がありますし、
虫除けでは効果が出せない毒性の強い虫に遭遇しないとも言い切れません。
よって、虫に刺されない様にする為にはきちんと虫除けを使いつつ、衣類で隠せる部位は露出しない様にしましょう。
残りの夏休み、虫の被害に遭わないよう、虫除けを上手に使用して余暇をお過ごしください。